共有持分とは?事故物件が共有名義になる理由

相続で複数人が引き継ぐと、不動産は共有名義になります。
相続で複数人が引き継ぐと、不動産は共有名義になります。

共有持分の基本

共有持分とは、1つの不動産を複数人で所有している場合の、各人の持ち分(権利の割合)です。たとえば相続で兄弟3人が均等に相続すると、各人が3分の1ずつの共有持分を持ちます。

なぜ事故物件が共有名義になりやすいのか

親が亡くなり、事故物件(実家など)を子どもたちが相続する際、遺産分割で誰が引き継ぐか決まらないまま、法定相続分どおりに共有名義にしてしまうことがよくあります。事故物件は「住みたくない」「売りにくい」ため、押し付け合いになり、共有のまま塩漬けになりがちです。

自分の共有持分だけなら同意なしで売れる

共有持分の売却に、他の共有者の同意は不要です。
共有持分の売却に、他の共有者の同意は不要です。

共有物「全体」と「持分」の違い

共有物の全体を売却するには共有者全員の同意が必要です。しかし、自分の共有持分だけなら、他の共有者の同意なく売却できます(民法206条・256条)。これは法律で認められた権利です。

買取業者が持分を買い取る仕組み

買取業者があなたの共有持分を買い取ることで、あなたは共有関係から抜け、現金を受け取れます。その後の他の共有者との関係は、業者が引き継ぎます。「他の共有者と揉めたくない」「早く共有から抜けたい」という方に向いた方法です。

共有を放置する3つのリスク①次の相続で共有者がさらに増え、権利関係が複雑化する ②固定資産税や管理費の負担・押し付け合い ③売りたいときに全員の同意が取れず売却できない——共有は早めに整理するほど負担が小さくて済みます。

共有持分の事故物件はいくらで売れる?

持分割合・物件状態・事故内容をふまえて査定します。
持分割合・物件状態・事故内容をふまえて査定します。

価格の基本的な考え方

共有持分の価格は、物件全体の価値に持分割合を乗じた額が基準になります。ただし、共有持分は単独では物件全体を自由にできないため、全体を売る場合より割安になる傾向があります。さらに事故物件の場合は、通常相場の40〜50%という事故物件価格をベースに算定します。

共有ゆえに個別査定になる理由

共有持分は、他の共有者との関係・持分割合・物件の状態など、個別事情によって価格が大きく変わります。そのため一律の相場では示しにくく、個別の査定が必要になります。査定は無料ですので、まずはご相談ください。

共有者との調整もまとめて任せられる

連絡が取りにくい共有者との調整も、窓口をお任せいただけます。
連絡が取りにくい共有者との調整も、窓口をお任せいただけます。

連絡が取りづらい共有者がいる場合

「他の共有者と疎遠で連絡が取りづらい」「全体で売りたいが話がまとまらない」——そうした場合も、買取業者が窓口となって他の共有者へ連絡し、全体売却の調整を進められることがあります。

持分売却か、全体売却か

状況に応じて、あなたの持分だけを買い取る方法と、共有者全員をまとめて全体売却に導く方法のどちらも検討できます。どちらが有利かは、共有者の意向や物件の状態によります。宅地建物取引士が状況をうかがい、最適な進め方をご提案します。

共有持分を売却する4つの方法とメリット・デメリット

持分の売り方は複数あり、状況によって最適解が変わります。
持分の売り方は複数あり、状況によって最適解が変わります。

①他の共有者に自分の持分を買い取ってもらう

最もシンプルなのは、他の共有者に自分の持分を買い取ってもらう方法です。共有者間で話がまとまれば、外部に売るより高くなることもあります。ただし、事故物件を「引き受けたい」共有者がいないと成立せず、価格交渉でもめてしまうケースも少なくありません。

②共有者の持分を自分が買い取り、単独所有にして売る

逆に、他の共有者の持分を自分が買い取って単独名義にしてから、物件全体を売却する方法です。単独所有にすれば売却の自由度は上がりますが、買い取る資金が必要で、事故物件を自分が抱えるリスクもあります。

③持分買取の専門業者・第三者に売る

共有者と折り合いがつかない場合は、共有持分を扱う専門の買取業者や第三者に自分の持分だけを売却できます。他の共有者の同意は不要で、すぐに共有関係から抜けて現金化できるのが最大のメリットです。事故物件の場合は、事故物件に対応した買取業者を選ぶことが重要です。

④共有物分割請求(裁判)

話し合いで解決しない場合、最終手段として共有物分割請求(訴訟)という方法もあります。裁判所が競売や代償分割などを命じますが、時間・費用・精神的負担が大きく、事故物件では競売価格も低くなりがちです。まずは話し合いや持分売却を検討するのが現実的です。

方法同意の要否特徴
他の共有者に売る相手の合意が必要まとまれば高い。もめやすい
共有者の持分を買い取る相手の合意が必要単独所有にできる。資金が必要
専門業者・第三者に売る不要すぐ共有から抜けて現金化
共有物分割請求(裁判)不要(訴訟)時間・費用・負担が大きい

共有持分の売却でよくあるトラブルと注意点

遺産分割協議・持分割合・抵当権・税金などの確認が必要です。
遺産分割協議・持分割合・抵当権・税金などの確認が必要です。

遺産分割協議が済んでいるか確認する

相続した不動産は、遺産分割協議が終わるまで相続人全員の共有状態です。自分の持分を売る前に、誰がどの割合を持っているのか(持分割合)を相続登記・遺産分割協議書で確認しましょう。協議が未了の場合は、司法書士と連携して相続登記を進めながら売却できます。

抵当権・共有者の債務に注意

物件に住宅ローンの抵当権が残っている場合や、共有者の一人が持分に抵当権を設定している場合は、売却の前に抵当権の抹消・調整が必要になります。権利関係が複雑な事故物件でも、専門業者が調査・調整を代行できます。

売却益には税金がかかることがある

共有持分を売って利益(譲渡所得)が出た場合、譲渡所得税・住民税がかかることがあります。相続した不動産の売却には取得費加算の特例などの制度もあるため、税金が気になる方には提携税理士がご案内します。

「勝手に売った」と責められない?自分の共有持分の売却は法律上認められた権利であり、他の共有者の同意は不要です。とはいえ、後の関係を考えて事前に一言伝えておくとトラブルを避けやすくなります。当社では、他の共有者への配慮も含めて進め方をご提案します。