遺品整理の費用相場:間取り別の目安

表の金額はあくまで目安です。現地を見てもらって初めて正確な金額がわかります。
表の金額はあくまで目安です。現地を見てもらって初めて正確な金額がわかります。

間取り別の費用の目安

遺品整理の費用は、作業する人の数と時間、運び出す家財の量、処分の費用で決まります。下の表は、一般的な住まいで、特殊清掃が必要ない場合のおおまかな目安です。

間取り費用の目安作業人数・時間の目安
1R・1K3万〜8万円程度1〜2人・半日程度
1DK・1LDK5万〜20万円程度2〜3人・半日〜1日
2DK・2LDK9万〜30万円程度2〜4人・1日程度
3DK・3LDK15万〜50万円程度3〜5人・1〜2日
4LDK以上・一戸建て20万〜60万円程度以上4人以上・2日以上

金額は目安で、家財の量、建物の条件、地域、時期、業者によって大きく変わります。同じ間取りでも、物が少ない部屋と、何十年分の家財が詰まった家とでは、数倍の差が出ることもあります。

費用の内訳

  • 人件費:仕分け・梱包・搬出をする作業員の費用
  • 運搬費:トラックの台数と距離
  • 処分費:ごみとして処分する家財の量に応じた費用
  • オプション:ハウスクリーニング、供養、エアコンの取り外し、特殊清掃など

特殊清掃が必要な場合は別に費用がかかる

亡くなってから発見までに時間がかかり、汚れやにおいがある場合は、遺品整理の前に特殊清掃が必要になります。その費用は別にかかります。孤独死の現場での遺品整理の進め方は孤独死の遺品整理、特殊清掃の費用は特殊清掃の費用相場をご覧ください。

計算例:たとえば、2LDKのマンションで、家財の量がふつう程度、エレベーターがあり、特殊清掃が不要な場合、上の表から考えると十数万円〜30万円程度の範囲が一つの目安になります。ここに、エアコンの取り外しやハウスクリーニングを追加すると、その分が上乗せされます。逆に、値段のつく家電や家具があれば、買取額を差し引いて総額が下がることもあります。あくまで考え方の例で、実際の金額は現地の見積もりで確かめてください。

遺品整理の費用が増える要因

長く暮らした実家ほど、押し入れや物置に家財がたまっています。
長く暮らした実家ほど、押し入れや物置に家財がたまっています。

家財の量が多い

費用にいちばん大きく影響するのは家財の量です。押し入れ、天袋、物置、庭の倉庫、2階の部屋など、見えないところに物がたくさんあることがよくあります。見積もりのときは、すべての収納を開けて見てもらうと、あとで追加費用が出にくくなります。

建物と周りの条件

  • エレベーターのない建物の上の階
  • 家の前に車が停められず、運ぶ距離が長い
  • 大型の家具や仏壇、ピアノ、金庫など、重い物がある
  • エアコンや照明の取り外しが必要

時期と急ぎの依頼

引っ越しが多い時期や年末は、業者の予定が埋まりやすく、希望の日に頼みにくくなることがあります。賃貸住宅の退去期限が迫っているなど、急ぎの依頼になると、作業員を増やす分だけ費用が上がることもあります。期限がある場合は、早めに見積もりを取り始めるのが費用を抑える近道です。

このほか、分別の手間も費用に影響します。食器や本、書類などの細かい物が多い家は、仕分けに時間がかかります。さらに、家財の中から通帳や権利証、現金などの大事な物を探しながら作業する場合は、そうでない場合より時間がかかるのが一般的です。探してほしい物がある場合は、見積もりの段階で伝えておくと、作業時間を含めた正確な金額を出してもらえます。

遺品整理の費用を抑えるコツ

家族でできる仕分けを先に進めておくと、作業時間を短くできます。
家族でできる仕分けを先に進めておくと、作業時間を短くできます。

家族でできる仕分けを先に進める

残す物、形見分けする物、処分する物を家族で先に分けておくと、業者の作業時間が短くなり、費用を抑えられます。衣類や紙類など、汚れのない物で通常のごみとして出せるものは、自治体の収集日に少しずつ出す方法もあります。ただし、量が多い場合や体力的に難しい場合は無理をしないでください。

相見積もりを取って比べる

2〜3社から見積もりを取ると、金額だけでなく、作業の範囲や説明の仕方の違いがわかります。比べるときは合計金額だけでなく、何が含まれていて、何が別料金かを確認しましょう。安すぎる見積もりは、処分費が含まれていない、作業後に追加料金がかかる、ということもあります。見積書の見方は見積もりの内訳と相見積もりで解説しています。

自治体の粗大ごみ収集を使う

時間に余裕がある場合は、家具などを自治体の粗大ごみ収集に出すと、処分費を抑えられることがあります。申し込みの方法や手数料は市町村によって違うため、お住まいの自治体のホームページで確認してください。家の中から運び出す作業は自分たちで行う必要があるのが一般的です。

形見分けは、遺品整理の前に親族で日時を決めて行うと、作業の当日に慌てずに済みます。遠方の親族がいる場合は、写真を送って欲しい物を聞いておく方法もあります。ただし、相続放棄を考えている人がいる場合は、形見分けの範囲にも注意が必要です。価値の高い物を持ち帰ると、相続を承認したとみなされるおそれがあります。

買取との相殺で費用を減らす

まだ使える家電や家具、骨董品には値段がつくことがあります。
まだ使える家電や家具、骨董品には値段がつくことがあります。

買取額を作業費から差し引く仕組み

遺品の中に、製造から年数の浅い家電、ブランド品、貴金属、骨董品、着物、カメラ、趣味の道具など、値段がつく物があれば、業者に買い取ってもらい、その金額を作業費から差し引いてもらうことができます。中古品を買い取るには古物商許可が必要なため、買取をうたう業者は許可を持っているか確認しましょう。

相殺するときは内訳を分けて書いてもらう

「買取と相殺して〇万円」とだけ書かれていると、何をいくらで買い取ってもらったのかがわかりません。作業費と買取額を別々の項目で書面に残してもらうと、あとで家族に説明するときにも役立ちます。高価な物がありそうな場合は、専門の買取店にも査定してもらって比べるのも一つの方法です。

相続放棄を考えている場合は売る前に相談を

相続放棄を考えている場合、値段のつく遺品を売ることは、相続財産を処分したとして、相続を承認したとみなされるおそれがあります(法定単純承認、民法921条)。相続放棄は、相続人になったことを知った時から3か月以内に家庭裁判所へ申し立てるのが原則です。買取や処分を進める前に、弁護士・司法書士に相談してください。判断の考え方は親が孤独死したら相続放棄すべき?でも解説しています。

なお、値段がつくかどうかは、物の状態や製造からの年数、需要によって変わります。古い家具や大型の家電は、値段がつかず処分費がかかることも多いため、買取に過度な期待をせず、見積もりで確かめるのが現実的です。

遺品整理業者に頼む流れと、トラブルを防ぐ注意点

見積書と契約書は、作業が終わるまで手元に保管しておきます。
見積書と契約書は、作業が終わるまで手元に保管しておきます。

依頼の流れ

  1. 問い合わせ(住所、間取り、家財の量、希望の時期を伝える)
  2. 現地での見積もり(すべての収納を見てもらう)
  3. 契約(作業の範囲、金額、追加料金の条件、キャンセル料を確認)
  4. 作業(仕分け、搬出、清掃)
  5. 完了の確認と支払い

トラブルを防ぐための確認

国民生活センターは、遺品整理サービスで料金や作業内容のトラブルが起きているとして、見積書の内容をよく確認すること、料金やキャンセル料、作業内容を事前に確かめること、残す物と処分する物をはっきり分けておくことをすすめています。トラブルの例と防ぎ方は特殊清掃・遺品整理のトラブルで解説しています。

ごみを運ぶ許可も確認する

家庭から出たごみを回収できるのは、市区町村の一般廃棄物処理業の許可を持つ業者か、市区町村の委託を受けた業者です。環境省は、無許可の回収業者を利用しないよう呼びかけています。業者が自社で許可を持っていない場合は、提携している許可業者がごみを運ぶ形になっているか確認しましょう。

作業の当日に立ち会えない場合は、作業の前後の写真を送ってもらう、見つかった貴重品を一覧にしてもらう、といった報告の方法を契約前に決めておきましょう。支払いは作業の完了を確認してから行うのが基本です。作業前に全額の支払いを求められた場合は、理由を確認してください。

家を売る予定なら、遺品整理の前に考えたいこと

家財が残ったままでも、家を売れる場合があります。
家財が残ったままでも、家を売れる場合があります。

片付けてから売る?そのまま売る?

実家を売るつもりなら、遺品整理をすべて終えてから不動産会社に相談する必要はありません。仲介で一般の買主に売る場合は、家の中を空にしてから引き渡すのが一般的ですが、不動産会社が直接買い取る「買取」では、家財が残ったままの状態で売れることがあります。この場合、遺品整理の費用と手間を減らせます。

形見と大事な書類は先に持ち出す

家財ごと売る場合でも、写真や手紙、位牌、通帳、権利証、保険証券など、家族にとって大切な物や手続きに必要な書類は、先に持ち出しておきましょう。何を持ち出すかを家族で話し合っておくと、あとで「捨てられてしまった」という行き違いを防げます。遺品が残ったまま売る場合の注意点は遺品が残ったまま事故物件を売れるかでも解説しています。

相続登記も早めに

相続した家を売るには、相続登記(名義を相続人に変える手続き)が必要です。2024年4月1日から相続登記は義務になり、取得を知った日から3年以内に申請しなければなりません。手続きは司法書士に相談すると確実です。

また、空き家のまま家財を置いておく期間が長くなると、固定資産税や管理の手間がかかり続けます。2023年12月13日に施行された改正空家対策特別措置法では、管理が不十分な空き家が「管理不全空家」として勧告を受けると、土地の固定資産税の軽減(住宅用地特例)が外れることがあります。片付けの時期と家の行き先は、あわせて考えておきましょう。

遺品整理の費用に迷ったら、次に何をすればいいか

片付けと売却をまとめて相談すると、全体の負担を比べやすくなります。
片付けと売却をまとめて相談すると、全体の負担を比べやすくなります。

片付けの見積もりと売却の査定を並べて比べる

遺品整理にいくらかかるかと、家がいくらで売れるかを並べて比べると、片付けてから売るのか、家財ごと売るのか、どちらが負担が少ないかが見えてきます。

家財が残ったまま、清掃前でも買取の相談ができます

株式会社GEEZは、大阪府全域で事故物件・孤独死物件・相続物件・空き家を当社が直接買主となって買い取っています。遺品や家財が残ったままでも、特殊清掃の前でもご相談いただけます。古物商許可を持っているため家財の回収も行えます。契約不適合責任は免責で買い取り、チラシやポータルサイトに載せないため、近所に知られずに売却できます。

相談は無料・秘密厳守です

「片付ける前に、家がいくらになるか知りたい」という段階でもかまいません。査定・相談は無料です。お問い合わせフォーム、またはお電話(06-7777-4333/10:00〜19:00、水・日定休)でご連絡ください。