特殊清掃の流れと日数の全体像

全体の流れを先に知っておくと、仕事や家族の予定を立てやすくなります。
全体の流れを先に知っておくと、仕事や家族の予定を立てやすくなります。

依頼から完了までの7つのステップ

ステップ内容日数の目安
1. 問い合わせ住所・間取り・状況を伝える当日
2. 現地調査・見積もり汚れの範囲と家財の量を確認問い合わせから数日以内のことが多い
3. 契約作業範囲・金額・追加条件を確認見積もりを比べて決める
4. 汚染物の撤去・除菌汚れた物の撤去、床や壁の汚れの除去1〜数日
5. 遺品の仕分け・搬出残す物と処分する物を分けて運び出す家財の量で1日〜数日
6. 消臭オゾン脱臭などでにおいの原因を断つ数日〜2週間程度
7. 完了確認・引き渡しにおいと仕上がりを確認し、鍵を受け取る消臭の終了後

日数はいずれも目安で、汚れの程度、家財の量、季節、建物の条件によって変わります。床や壁の張り替えなどの原状回復工事を行う場合は、さらに日数がかかります。

日数を左右する3つの要因

  • 汚れの深さ:床下まで届いているかどうか
  • 家財の量:遺品整理を一緒に行うかどうか
  • においの強さ:消臭にかかる日数が変わる

特殊清掃そのものについて

特殊清掃でどんな作業をするのかは特殊清掃とは?作業内容と遺品整理との違いで解説しています。この記事では、依頼する側が何をすればよいかを中心に説明します。

季節による違いも知っておきましょう。気温と湿度が高い夏場は、発見までの日数が短くても汚れやにおいが進みやすく、消臭に時間がかかる傾向があります。冬場は進み方がゆるやかなことが多いものの、暖房がついたままだった場合などは夏場と同じように考える必要があります。日数の見通しは、現地調査のときに業者に具体的に聞いておくと、仕事や家族の予定を立てやすくなります。

依頼する前にやっておくこと

警察の手続き、相続、保険など、清掃の前に確認しておきたいことがあります。
警察の手続き、相続、保険など、清掃の前に確認しておきたいことがあります。

警察から部屋に入る許可が出ているか

自宅で亡くなった方が見つかった場合、警察が現場を確認します。警察から部屋に入ってよいと言われるまでは、清掃を始められません。鍵を誰が持っているか(家族、大家さん、管理会社など)もあわせて確認しておきましょう。亡くなった後の手続きは発見から葬儀までの流れをご覧ください。

相続放棄を考えているか

亡くなった方に借金がある場合などで相続放棄を考えているなら、清掃や家財の処分を進める前に整理が必要です。家財の処分の仕方によっては、相続を承認したとみなされるおそれがあるためです。相続放棄は相続人になったことを知った時から3か月以内に家庭裁判所に申し立てるのが原則です。迷っている場合は、清掃の前に弁護士・司法書士に相談してください。

賃貸なら管理会社、保険なら保険会社へ連絡

賃貸住宅の場合は、清掃を誰が手配し、費用をどう負担するかを、大家さんや管理会社と話し合ってから進めます。保険を使う可能性があるなら、作業前の部屋の写真を撮り、保険会社に連絡しておきましょう。保険の考え方は特殊清掃の費用は保険で払える?で解説しています。

また、においが近所に広がっている場合や、害虫が建物の外に出ている場合は、本格的な作業の前に、汚染物の撤去と応急の消臭だけを先に頼めるか相談してみましょう。応急の作業は、見積もりや契約の前に行うことになる場合もあるため、どこまでを応急として行い、いくらかかるのかを、その場で確認してから頼むようにしてください。

現地調査・見積もりでやること

見積もりは、内訳と追加料金の条件まで書面で受け取ります。
見積もりは、内訳と追加料金の条件まで書面で受け取ります。

業者が確認すること

現地調査では、業者が汚れの範囲、においの強さ、家財の量、搬出の経路、駐車場所などを確認します。所要時間は部屋の広さによりますが、ワンルームなら短時間で終わることが多いです。電話だけの概算ではなく、現地を見たうえでの見積もりをもらいましょう。

依頼する側が伝えること

  • 残したい物、探してほしい物(写真、通帳、印鑑、権利証など)
  • 作業の希望日と、期限があればその日付(賃貸の退去日など)
  • 近所への配慮の希望(社名のない車、作業の時間帯など)
  • 家を今後どうする予定か(住む、貸す、売る、解体する)

見積書で確認すること

見積書は、清掃、消臭、汚染物の撤去、遺品整理、運搬・処分などの項目ごとに金額が書かれているかを確認します。追加料金がかかる条件と上限、キャンセル料、においが残った場合の対応も、書面で確かめておきましょう。詳しくは特殊清掃の見積もりの内訳をご覧ください。できれば2〜3社の見積もりを比べると安心です。

見積もりは、複数の業者に同じ日に来てもらうと、立ち会いの回数を減らせます。業者ごとに説明を聞き比べると、作業の進め方や日数の見通しの違いがわかり、判断の材料が増えます。その場で契約を迫られても、比べてから決めると伝えてかまいません。

作業当日の流れ:汚染物の撤去・遺品の仕分け・搬出

遺品の仕分けは、汚染物の撤去と並行して進めることが多い作業です。
遺品の仕分けは、汚染物の撤去と並行して進めることが多い作業です。

最初に行うのは汚染物の撤去と除菌

作業員は防護服やマスクを身につけ、まず汚れた寝具や床材など、においと汚れの元になっている物を撤去します。次に、床や壁の汚れを取り除き、除菌を行います。害虫が出ている場合は駆除もこの段階で行います。汚れが限られた範囲なら、ここまでを1日で終えることもあります。

遺品の仕分けと搬出

汚染物の撤去と並行して、または撤去のあとに、遺品の仕分けを行います。残す物は保管、処分する物は搬出します。迷う物は保留箱にまとめてもらうと、あとで家族が落ち着いて確認できます。見つかった現金や貴重品は、一覧と写真で報告してもらいましょう。家財が多い場合は、遺品整理だけで数日かかることもあります。費用の目安は遺品整理の費用相場をご覧ください。

家庭のごみの運搬には許可が必要

搬出したごみは、市区町村の一般廃棄物処理業の許可を持つ業者か、市区町村の委託を受けた業者が運びます。業者が自社で許可を持っていない場合は、提携している許可業者がいるかを確認しておきましょう。許可の種類は特殊清掃に必要な資格・許可で解説しています。

作業中は、においや薬剤の影響があるため、作業員以外が部屋に入ることは避けるのが一般的です。立ち会う場合も、業者の指示に従い、マスクなどを着けて短時間にとどめましょう。マンションや長屋では、作業の音や搬出の様子が近所に伝わりやすいため、作業の時間帯や作業車の停め方にも配慮してもらうと安心です。

消臭・完了確認・原状回復までの日数

においが消えたかどうかは、部屋を閉め切ってから確かめると正確です。
においが消えたかどうかは、部屋を閉め切ってから確かめると正確です。

消臭は数日〜2週間程度が目安

汚染物を撤去したあとも、壁や天井、床の下地ににおいが残っていることがあります。オゾン発生器などの機材を使った消臭は、においの強さによって数日〜2週間程度かかるのが目安です。オゾンの仕組みと注意点はオゾン脱臭の仕組みで解説しています。

完了確認で見るポイント

  • 部屋を閉め切った状態で、においが残っていないか
  • 残す物が指示どおり保管されているか
  • 貴重品の一覧と現物が合っているか
  • 共用部分や建物の外に汚れが残っていないか

においが残っている場合の再作業の扱いを、契約時に決めておくと安心です。

原状回復工事まで含めると数週間〜

床や壁紙の張り替え、設備の交換などの原状回復工事を行う場合は、消臭が終わってから工事に入ります。工事の内容によって、さらに数日〜数週間かかります。清掃と工事の違いは特殊清掃と原状回復の違いをご覧ください。

完了確認が終わったら、作業の報告書や写真、領収書を受け取り、保管しておきましょう。保険金を請求する場合や、相続人の間で費用を精算する場合、のちに家を売る場合にも、どんな作業をしたかを説明する資料として役立ちます。鍵を預けていた場合は、返却を受けた日付と、合鍵の本数も記録しておくと安心です。

立ち会いは必要?遠方から依頼するときの進め方と注意点

鍵の預け方と報告の方法を決めておけば、遠方からでも依頼できます。
鍵の預け方と報告の方法を決めておけば、遠方からでも依頼できます。

立ち会いが望ましい場面は2つ

すべての作業に立ち会う必要はありません。立ち会いが望ましいのは、現地調査・見積もりのときと、完了確認のときです。見積もりのときに残す物を直接伝え、完了確認でにおいと仕上がりを自分で確かめると、行き違いを防げます。現場に入るのがつらい場合は、信頼できる親族や知人に代わってもらうこともできます。

遠方からの頼み方

  1. 鍵の受け渡し:郵送、管理会社経由、現地での手渡しなど、方法と返却の時期を決める
  2. 報告の方法:作業前後の写真や動画、見つかった貴重品の一覧を送ってもらう
  3. 保留品の確認:迷う物は写真で確認してから処分を決める
  4. 支払い:完了の確認後に支払うのが基本。方法と時期を契約前に決める

注意:契約を急がせる業者には気をつける

遠方に住んでいると、業者に任せる部分が多くなります。その分、見積もりの内訳や追加料金の条件、報告の方法を、契約前に書面で確認することが大切です。作業後に大きな追加料金を求められるなどのトラブルが起きたら、消費者ホットライン188に相談できます。トラブルの例は特殊清掃・遺品整理のトラブルで解説しています。

また、遠方に住んでいる場合は、清掃のあとの家の管理も考えておく必要があります。空き家のままにする期間が長くなると、郵便物がたまる、庭木が伸びるなどで、近所から空き家だと気づかれやすくなります。清掃が終わったあとの換気や見回りを誰がするのかも、あわせて決めておきましょう。

清掃のあと家をどうするか、次に何をすればいいか

清掃の前に家の行き先を決めておくと、必要な作業の範囲が決まります。
清掃の前に家の行き先を決めておくと、必要な作業の範囲が決まります。

清掃の範囲は家の行き先で変わる

清掃のあとに家を貸すなら原状回復工事まで、売るなら清掃と消臭まで、解体するなら最低限の清掃で足りる、というように、家の行き先によって必要な作業の範囲と日数が変わります。清掃を頼む前に、家をどうするかを家族で話し合っておくと、無駄な費用と時間をかけずに済みます。

清掃前・家財が残ったままでも買取の相談ができます

株式会社GEEZは、大阪府全域で事故物件・孤独死物件を当社が直接買主となって買い取っています。特殊清掃の前でも、遺品や家財が残ったままでもご相談いただけます。古物商許可を持っているため家財の回収も行えます。契約不適合責任は免責で買い取り、チラシやポータルサイトに載せないため、近所に知られずに売却できます。遠方にお住まいの方もご相談ください。

相談は無料・秘密厳守です

「清掃を頼む前に、家がいくらになるか知りたい」という段階でもかまいません。査定・相談は無料です。お問い合わせフォーム、またはお電話(06-7777-4333/10:00〜19:00、水・日定休)でご連絡ください。