事故物件で運気は下がる?結論は「根拠はないが、気持ちへの影響はある」

運気が下がるという科学的な根拠はない
事故物件に住んだことが原因で運気が下がる、病気になる、不幸が続く、といったことを示す科学的な根拠はありません。法律や不動産の実務でも、事故物件が問題になるのは「住む人が心理的に抵抗を感じるかどうか」という点です。これを心理的瑕疵(かし)と呼びます。くわしくは心理的瑕疵とはで解説しています。
それでも「気になる」は軽く見ないほうがいい
根拠がないと分かっていても、気になるものは気になります。気持ちが落ち着かない状態が続くと、眠りが浅くなる、家にいても疲れが取れない、ささいなことを悪い方向に考えてしまう、といった形で暮らしに影響することがあります。これを「運気が下がった」と感じる人もいます。大事なのは、自分が安心して暮らせるかどうかです。
この記事の立場
この記事では、運気や風水を「正しい」「間違い」と断定はしません。信じる・信じないは個人の自由であり、気持ちを整える手段として役立つなら、上手に取り入れればよいという考え方で紹介します。
事故物件の運気が悪いと言われる理由

「場に残るもの」を大切にする考え方
日本には昔から、亡くなった方への敬意や、場所の「けがれ」を清めるという考え方があります。引っ越しの前にお清めをする、新しい家でお祓いを受けるといった習慣も、その延長にあります。人が亡くなった場所を特別に感じるのは、こうした文化的な背景によるところが大きいと言えます。
思い込みが「悪いこと」を目立たせる
人は、気になっていることに関係しそうな出来事ばかりを覚えている傾向があります。ふつうの家でも起きるような体調不良や失敗が、事故物件に住んでいると「やっぱりこの家のせいだ」と感じやすくなります。これは誰にでもある心の働きで、気の持ちようが弱いということではありません。
こうした心の働きを知っておくだけでも、「悪いことが起きたのは家のせいではないかもしれない」と、少し距離を置いて考えられるようになります。気になる出来事があったときは、ふつうの家でも起こり得ることかどうかを一度考えてみると、気持ちが落ち着きやすくなります。
噂やインターネットの情報
インターネット上には、事故物件にまつわる怖い話や体験談が多くあります。その多くは確かめようのない話ですが、読むと不安が大きくなります。気になる人ほど、そうした情報から少し距離を置くことも、気持ちを守る方法の一つです。
風水でよく言われる住まいの整え方

換気して空気を入れかえる
風水では、空気の流れをよくすることが大切だとよく言われます。風水を信じるかどうかにかかわらず、窓を開けて空気を入れかえることは、においや湿気を防ぎ、気分を切りかえるうえでも役立ちます。特殊清掃が行われた部屋では、こまめな換気でにおいの戻りに早く気づけるという実用的な意味もあります。
光を取り入れて明るくする
日当たりや照明も、風水でよく話題になるポイントです。カーテンを開けて自然光を入れる、暗い場所に照明を足すといった工夫で、部屋の印象は大きく変わります。明るい部屋は、夜の不安をやわらげることにもつながります。
片づけ・掃除・観葉植物
物を減らして掃除しやすくする、玄関をきれいに保つ、観葉植物や花を置くなども、風水でよく言われる方法です。家具の配置を前の住人と変えることで、「自分の部屋になった」と感じやすくなる人もいます。どれも費用をあまりかけずにできるため、気になる人は試してみるとよいでしょう。
水回りの清潔さも、風水でよく取り上げられるポイントです。浴室・トイレ・キッチンをこまめに掃除し、排水口のにおいをためないようにすると、気分よく過ごせるだけでなく、建物を長持ちさせることにもつながります。風水の考え方を「家を大切に扱うための習慣」として取り入れると、無理なく続けられます。
新しい暮らしの印象をつくる工夫
カーテンやラグ、照明のかさなど、部屋の印象を大きく左右するものを新しくするのも一つの方法です。お気に入りの家具や写真を最初に置き、自分の好きなもので部屋を満たしていくと、前の住人のことを考える時間が自然と減っていきます。引っ越しの初日に友人や家族を招いて食事をするなど、楽しい思い出を早めにつくるのもよいでしょう。
事故物件で気持ちを整える方法(お祓い・供養・お清め)

神社でのお祓い
入居前や入居直後に、神社にお願いしてお祓いを受ける人もいます。神職の方に家まで来てもらう出張祭祀(さいし)と、神社でお祓いを受ける方法があります。お礼として納める初穂料(はつほりょう)の金額は、神社や内容によって違います。費用の目安は事故物件のお祓い費用の相場で紹介しています。
お寺での供養
仏教の考え方に沿って、お寺にお経をあげてもらう方法もあります。亡くなった方の冥福を祈ることで、気持ちが落ち着く人は多くいます。お寺によっては、自宅まで来てお経をあげてもらえる場合もあるため、依頼する前に内容とお布施の考え方を確認しておくと安心です。宗派や地域の習慣によってやり方が違うため、近くのお寺に相談してみるとよいでしょう。
自分でできるお清め・手を合わせること
専門家に頼まなくても、自分でできることもあります。
- 入居の日に、部屋の四隅や玄関に塩を置いてお清めをする
- お線香をあげ、静かに手を合わせる
- 花を飾り、亡くなった方の冥福を祈る
形式よりも、亡くなった方への敬意を持ち、自分なりに区切りをつけることが大切です。
家族で気持ちを共有する
家族と住む場合は、お祓いや供養をするかどうかを家族で話し合って決めましょう。気にしていない人に合わせて何もしないと、気にしている人だけが不安を抱えることになります。反対に、全員で手を合わせる時間をつくると、家族みんなが気持ちよく新しい暮らしを始めやすくなります。
事故物件の運気が気になる人の注意点・よくある誤解

注意:高額な除霊・開運グッズの勧誘
不安な気持ちにつけこんで、「このままでは不幸になる」と言って高額な除霊や開運グッズを売りつける勧誘があります。このような勧誘は霊感商法と呼ばれ、契約を取り消せる場合があります。その場で契約しない、家族に相談する、困ったら消費生活センター(消費者ホットライン188)に電話する、を覚えておきましょう。
誤解1:「お祓いをしないと住めない」
お祓いや供養は、法律で必要とされているものではありません。気持ちを整えるための方法であり、するかどうかは住む人の自由です。貸主や不動産会社に「お祓いはしましたか」と聞いてみるのはかまいませんが、していないから問題があるというわけではありません。また、お祓いをしたからといって、貸主や売主の告知が不要になるわけでもありません。
誤解2:「運気の問題なら我慢すればいい」
いろいろ試しても気持ちが落ち着かず、眠れない、体調がすぐれないといった状態が続くなら、無理をせず住みかえを考えるのも一つの選択です。心身の不調が続く場合は、医療機関に相談してください。事故物件が自分に合うかどうかは事故物件はやめたほうがいい?判断基準で整理しています。
住む前・住んだ後に確認しておきたい「事実」

何があったかを知ると、不安が小さくなることもある
不安の多くは「よく分からない」ことから生まれます。何が、いつ、どこで起きたのか、清掃やリフォームはどこまでしたのかを知ると、かえって気持ちが落ち着く人もいます。2021年の国交省ガイドラインでは、借主・買主から問われた場合、不動産会社は把握している事実を伝えることとされています。
においや設備は「運気」ではなく「状態」の問題
部屋のにおい、床のきしみ、設備の不調などは、運気ではなく建物の状態の問題です。特殊清掃が十分でないと、湿気の多い時期ににおいが戻ることもあります。気になる場合は貸主や管理会社に相談しましょう。においについては孤独死のにおいはいつまで残る?、清掃については特殊清掃とはで解説しています。
説明がなかったと分かったとき
入居後に、契約前の説明になかった事実を知って不安になることもあります。対応の考え方は事故物件と知らされなかったときの解約・返金をご覧ください。
賃貸と購入では「区切りのつけ方」も違う
賃貸なら、どうしても合わなければ引っ越すという選択肢があります。そのため、気持ちを整える工夫をしてみて、それでもだめなら住みかえる、と考えることができます。一方、購入の場合は簡単には住みかえられません。購入前に、お祓いや供養をするか、家族全員が納得しているかまで決めておくと安心です。購入の注意点は事故物件を買うメリット・デメリットで解説しています。
次に何をすればいいか:気持ちと事実の両方を整える

住む方・住むか迷っている方へ
- 何があったかを不動産会社に確認する
- 内見して、部屋の雰囲気やにおいを確かめる
- 必要なら、お祓い・供養・お清めで気持ちに区切りをつける
- 換気・採光・片づけで、心地よい部屋に整える
住むかどうかの全体的な判断は事故物件に住むのはあり?メリット・デメリットもあわせてご覧ください。
ご家族が亡くなった家を手放したい方へ
ご家族が亡くなった家に住み続けるのはつらい、でも手放し方が分からない、という方もいらっしゃいます。売る前にお祓いや供養をするかどうかは、ご遺族の気持ちで決めてよいことです。お祓いをしたからといって告知が不要になるわけではありませんが、ご遺族が気持ちに区切りをつけるための大切な時間になります。お祓いや供養を済ませてから売却の相談をする方もいれば、相談と並行して進める方もいます。どちらでもかまいません。株式会社GEEZは、大阪府全域で事故物件・孤独死物件・相続物件を当社が直接買い取っています。特殊清掃の前や、遺品・家財が残ったままでもご相談いただけます。
TEL 06-7777-4333(10:00〜19:00、水・日定休)/相談フォームはこちら









